■ワールドトリガー
第65話「No.1シューター二宮匡貴」
遊真たちが鬼怒田さんに連れてこられた部屋には黒いラッドがいた。
その正体はアフトクラトルのブラックトリガー使い・エネドラだった!
仲間割れでしんだと思われていたが、まさかこんな姿になっているとは・・・
鬼怒田さんの話によると、肉体はすでにしんでおり、エネドラの角を移植した結果、
ラッドにエネドラの人格がそのままコピーされたようだ。
どうやらアフトクラトルの『角』は移植された人間の情報や人格などを記憶する機能があるようだ。
最も、それはエネドラの脳が角と一部同化していた結果から来るものかもしれない。
ワープ使いのミラの話からするに、エネドラの片方の目が黒く染まっていたのは
角が脳と同化した印みたいなものか。
そして角と脳が完全に同化すれば、その命はない・・・か。
アフトクラトルはリスキーなもんを使ってるんだな・・・
脳との同化自体、レアケースなのかもしれないけどねぇ・・・。
ヒュースを簡単に見逃した裏には、エネドラの存在があったからか。
遊真はエネドラがヒュースよりも情報を聞きやすいのか鬼怒田さんに聞くと
そこが問題だという。
ヒュースとは逆に、協力的すぎるのだというのだ。
そこで嘘を見破るサイドエフェクトを持つ遊真に、
その真偽を確かめてほしいというわけだ。
質問その1
今回の大規模侵攻の目的はなんなのか?
なぜトリオン能力の高い人間を連れ去るのか?
回答その1
兵隊として使うためだ
質問1の内容を更に深堀して聞き出す。
なぜ今回に限ってブラックトリガーをも投入した、大規模侵攻だったのか?
それだけの戦力を投じて、トリオン能力者を手に入れたかった理由はなんなのか?
これに対するエネドラの答えは興味深かった。
「もうすぐアフトクラトルの神がしぬからさ」
神の国アフトクラトル・・・
その名が示す通り、アフトクラトルには神という存在が実在しているようだ。
アフトクラトルは星の上に出来た国であり、
またその星自体も巨大なトリガーで出来たもののようだ。
マザートリガー、クイーントリガーなどと呼ばれている途轍もなく巨大なトリガーだとエネドラは言う。
で、このトリガーに生贄として放り込まれ、しぬまで星のお守りをする存在こそが
『神』だという。
トリガーと同化し、その寿命が切れるまで生きるという・・・
つまり神がしぬ時・・・星もしぬということか・・・
風も吹かなければ、雨も降らない・・・夜も明けない。
確かに星の滅亡かもしれないな。
アフトクラトルはあと数年で滅亡を迎えるということか。
なるほど、次の神を探す為の遠征というわけか。
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