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アルスラーン戦記 第12章「騎士の忠義」 後編

 ■前編はこちら

 

王都陥落よりひと月。

ルシタニア内には三つの力が並立していた。

 

聖騎士団を率いる大司祭ボダン。

軍と大臣たちに絶大な支持を得る王弟ギスカール。

敵国の王妃に心奪われ、臣下の信頼を失った国王イノケンティス7世。

 

各勢力の確執が刻一刻と深まる中、事件は起こった。

 

聖騎士団・団長ヒルディゴが暗さつされたのである。

 

これに怒ったのがボダン。

国王イノケンティス7世に詰め寄り、地獄に落ちる宣言をする!

どうやらボダンは国王の仕業だと思い込んでるようだ。

 

「王は堕落し、この国は呪われた!神の鉄槌が下るぞ!」 

 

イノケンティスは弟ギスカールに助けを求める。

 

「大司祭殿はご存知かな?聖騎士団・団長がころされた時・・・

 一人ではなかったことを」

「なにッ!?」

 

「彼は異教徒の女と床を共にしていたのだ」

「せ、聖職者に対してなんという誹謗を!冒涜の極みじゃぞ!!」

 

「冒涜とは騎士団長にこそ向けられるべき言葉である。

 聖職者でもある聖騎士団の・・・しかもその長たる者が

 異教徒の女とナニをしていたのか・・・」

「ぐぬぬ・・・!!」

 

「彼のしは神罰である。このような不祥事を起こしては

 今後誰もあなたの言葉に耳を傾けますまい」

「ぐぬうう謀ったなギスカール!!」

 

怒って去ろうとするボダンに、ダメ押しの一言を言うギスカール!

 

「ところで・・・イアルダボート教の御旗ですが我々が一時回収させて頂きました」

「な、何じゃと!?」

 

「事後報告になり申し訳ございません」

「きっさまぁぁぁ!!」

 

「団長を失い、聖職者としての権威は剥がれ、さらに神の御旗という教会権力の象徴も失った・・・今や聖騎士団など雑兵の寄せ集めにすぎん」

「地獄へ堕ちろ悪魔めぇええええ!!」

 

ボダンは聖騎士団を引き連れ、王都を離れた。

マルヤムに向かったようだ。

 

 

一方アルスラーン一行もペシャワールに向けて進んでいた。

エラムが言うにはもう間もなくという。

 

アルスラーンはここまで遠出したことは初めてだという。

自分の知らない土地もたくさんあるのだろうなと言う。

 

するとエラムは遥か遠くの伝説の地について語り始めた。

自分は大人になったら、そこを訪れ失われた歴史や伝説を学びたいと語る。

 

アルスラーンはいずれエラムの学んだ歴史や伝説を聞きたいと語る。

そうこうしているとペシャワールを目視できる位置にまできた。

 

 

一方ダリューンとファランギースはルシタニア兵に囲まれていた。

ザンデが再び追ってきたようだ。

 

カーラーンを倒したダリューンをかなり恨んでいるようだ。

その執念は凄まじい!

 

ダリューンに襲い掛かるザンデ!

大剣がうなる!

 

そんな時だった!

 

地面を這う謎の影!!

それがダリューンを狙い忍び寄る!

眼の端で異変に気付いたダリューン!

 

なんと影の中から男が飛び出してきた!

これは魔術!?

 

ファランギースはこれを地溝術と呼んだ。

 

この男はザンデの援護に来たという。

ファランギースの矢も地中に潜ってかわされる!

 

かなり厄介な術だ!

 

ザンデの大剣にファランギースの騎乗する馬がやられた!

囲まれるファランギース!

 

一方ダリューンはザンデ相手で精一杯!

そこに神出鬼没の魔術師も加わり、流石のダリューンも押されはじめる!

 

ダリューンはザンデの強烈な一撃を槍で受け止めるが、

両手は槍でふさがり、騎乗から抑え付けられ、膝をついた状態で身動きも取れない!

そんな無防備な状態をあの魔術師が襲いくる!!

 

万事休す!!

 

アルスラーンが助けに来たのだ!

危ないところを救われたダリューン!

 

しかしそのことでアルスラーンに危機が!

 

これを見たダリューン!

覚醒!!!

 

抑え付けられていたダリューンはザンデを弾き飛ばし、

ルシタニア兵をなぎ倒しながら危機に陥るアルスラーンの元へ急ぐ!!

 

そしてアルスラーンに襲い掛かる魔術師を槍で貫いた!

 

ファランギースの援護にはギーヴがあたる!

弓矢でファランギースを囲む敵を射抜く!

 

 

そしてダリューンに再び挑むザンデ!

しかし、またもダリューンに敗れ、槍を顔に付きつけられる!

だが、これを大剣を頬り投げて弾き、敵前逃亡!

 

これをファランギースが矢で狙う!

矢はザンデに命中し、よろめいたザンデは崖下に落ちて行った!

 

 

ダリューンはアルスラーンに跪き、危険に晒したことを謝る。

しかし、これを気にするなと笑って許す。

 

「いつもダリューンに助けられているのだ。

 たまには私がダリューンを助けてもいいではないか」

 

王位など関係ない。

俺はこの方自身のために剣を振るい続けるのだ。

 

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