アニメ&漫画感想ブログ

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血界戦線 #11「Paint It Black」 前編

■血界戦線
#11「Paint It Black」

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私には大好きな家族がいる。

ベンジャミン・マクベス。

エマ・マクベス。

ウィリアム・マクベス・・・持ってる人。

メアリ・マクベス・・・持ってない人。

 

マクベス家に現れた唯一の汚点。

それが私。

 

 

 

マクベス兄妹の幼少期の話・・・

 

マクベス家は代々超能力をもって生まれ、

世の為、人のために使う"術士"と呼ばれる者たちの家系だ。

 

メアリの両親は共に術士の家系で、その二人の子供は

いわゆるサラブレッドとしてして期待をもたれていた。

 

しかし、生まれてきた双子の兄妹・・・

妹のメアリには一切の力がなかった。

 

メアリ自身その事で肩身が狭い思いをした。

それは両親以上だった。

 

むしろ両親は能力のないメアリを溺愛した。

術士としての力が無くてもいい、ただ生まれてきてくれた事だけでよかったと。

 

それがより一層メアリをみじめにしていた。

 

 

一方の兄ウィリアムはメアリの分の力も引き継いだのか

子供の頃から凄まじい力を発揮していた。

 

そのせいもあって大人たちからは大いに将来を期待されていた。

 

しかしウィリアムは泣き虫でいじめられっこで、

決して力を使おうとはしなかった。

 

メアリはやられっぱなしのウィルにイライラすることもしばしば。

力を使えば、なんてこともない相手だろうし、

力を持ってるのにそれを使おうとせず、ただやられるウィルが嫌だった。

 

ウィルは自分の力を"怖い"と言っていた。

 

怖いってなんだ?

超能力の使えないメアリには疑問だった。

 

超能力といってもそんなに便利なものではないらしい。

使えば疲れるし、大きな力を使えば寿命が縮むという。

 

ウィルの恐れている理由はそういう事なのだろうか?

それともただの弱虫なのか?

 

 

父親のベンジャミンは言う

「使える手があるのに使わないていうのも、

 凄く勇気のいる選択だと思うよ」と。

 

父親は術士としての生き方をウィルに強いる事はせず、

ウィルが力を使わない生き方を選択するのであれば、

それを尊重したいと思ってるようだ。

 

これに納得がいかないのか不機嫌なメアリ。

 

「ていうか、覚えてないの?」

 

どうやらメアリは忘れてしまったようだが

ウィルが力を使わなくなった出来事があったようだ。

 

父親がウィルにメアリがそのことを忘れていると話そうとすると慌ててとめた。

 

術士にならないってなんだ!

 

 

普段はウイスキー製造工で働く父と、専業主婦の母だが

世界の危機に際して出かける姿はメアリにとって誇らしかったし

何よりも生まれ持ったモノを武器に、命を賭けられる事を羨ましく思った。

 

力の有無に関わらず、みんないつかしぬ。

ならば生きている間に、なにを成せるか考えなくては・・・

力を持たない自分だからこそ・・・何かを。

 

メアリは写真を撮った。

動物・・・景色・・・家族。

色んなものを撮った。

 

そして撮った写真を壁に貼っていった。

いつしかメアリの撮った写真で壁はいっぱいになっていた。

 

しかしそこに自分の写真はなかった。

 

 

別に写真が好きなわけではなかった。

ただ、次の瞬間自分がしんでも撮ったものは確実に残る。

そういうところがシンプルでいいと思った。

ただ・・・それだけ。

 

ウィルはメアリが寝ているとき、

その寝顔をこっそり写真に撮った。

この事は秘密にするようだ。

 

そんなある日、ウィルをいつもイジメてる学校の悪ガキ三人が

メアリにカメラを貸せと言い出した。

 

メアリはこれをいやがるでもなく貸してしまう。

これを見ていたウィルは、初めていじめっこたちに向かっていった。

 

「カメラを返せ!それは大事なものだ!」

 

しかし悪ガキ三人組は「いいよ」と言いつつ、カメラを川に放り投げた!

ウィルは全速力で走り、そして橋の上からジャンプした。

 

カメラはキャッチできたが、それは空中での話。

 

ウィルはそのまま川に落下してしまった。

 

後編へ続く・・・