■フランダースの犬
第44話「おじいさんへのおみやげ」
ネロはおじいさんに欲しいものか食べたいものはない?と尋ねる。
おじいさんは特別なものはいらないという。
ネロは張り切っていた。
おじいさんの顔色がいつもより良かったこともあるが、
今日で波止場の仕事が終わり、賃金が貰えるのだ。
そのお金を使い、おじいさんに美味しいスープを作る事を約束したネロ。
アントワープに向かう途中、アロアに会うネロ。
明日はアロアの誕生日らしい。
そこで明日は村中の人を呼んでパーティをやるという。
秋の獲りいれのお祝いも兼ねてのことだという。
そこでアロアはネロとおじいさんも招待したいというのだ。
ネロはきっと行くと約束した。
おじいさんも今朝の様子ならいけると思ったようだ。
そのおじいさんはというと、ネロに手袋をせっせと作っていた。。。
無理しないでよ・・・。
・・・・・・
・・・
波止場で最期の荷運びをするネロ。
ついに仕事を終わらせることができた!
おじさんからは結構な大金を貰った様子。
それに加え、今回の働きぶりから、また仕事があれば任せてくれるという。
よかったねネロ。
ネロは貰ったお金の半分をジョルジュに渡そうとするが、
丁重に断る。お金のために手伝ったわけじゃないんだと!
マジジョルジュかっけぇ。
最高だなドーン゚A`)≡〇)`Д゚).・;'∴
そのお金でおじいさんに美味いものでも食べさせてやんなとか・・・
・゜・(つД`)・゜・
ネロは街で骨付き肉を購入した。
店主は骨をおまけしてくれた。
パトラッシュも喜ぶね。
一方アロアは明日の誕生日の準備に張り切っていた。
おじいさんの事を考えて椅子にクッションをつけてあげる。
この子もいい子だよなぁ。
・・・・・・
・・・・
帰宅したネロはおじいさんにお肉を見せる。
するとおじいさんは「大変な仕事だったろうに、画用紙でも買えばよかったのに」
と波止場の仕事の話をし始めた。
全てを知られていた事に驚くネロ。
おじいさんはネロに感謝をした。
早速肉入りスープを作るネロ。
美味しそうだ。
クロに晩御飯を上げるのを忘れていたネロは庭に出てクロに餌を与える。
するとパトラッシュの吠える声が聞こえてきた!
見に行くとおじいさんが苦しそうにしていた。
すぐにおじいさんを横にさせ、薬をもってくると言うと、
いいんだという。
おじいさんはネロのお母さんに会いに行くという。
もうその時が来てしまったのか・・・。
ネロはしんじゃいやだと泣き出す。
ひとりにしないで・・・。
そう泣きじゃくるネロに一人じゃない事を伝える。
確かにパトラッシュやアロア、ジョルジュやポールがいる。
だけどおじいさんがいなくなるなんていやだ・・・。
おじいさんはネロにいつも笑顔でという。
ネロは無理に笑顔を作るが、涙は止まらない・・・。
おじいさんはスープを頂こうといい、
スープを口に運ぶネロ。
こんなに美味しいスープを飲んだのは初めてだとおじいさん。
しかし、おじいさんはスープを一口飲み終わると
良い絵を描くんだぞ・・・といい残し逝ってしまった。
ネロはひっしに起こそうとするが、その目が開くことは二度となかった。
泣き叫ぶネロ・・・
家を飛び出し、大きな木の下で泣き崩れるネロ。
・・・・・
・・・
翌朝、ネロは棺におじいさんを入れて荷車で運んでいた。
一方アロアの家ではすでに誕生日パーティが始まっていた。
いくら待ってもこないネロとおじいさんを心配するアロアは、アンドレに家を見に行くよう頼む。
しかし、ネロの家はもぬけの空・・・。
アンドレから話を聞いてアロアは家を飛び出し、ネロの家に向かう。
そこでアロアは何かを察したのか、教会へむかった。
すると墓地にネロの姿が・・・
一人で埋葬したのか・・・
泣き崩れるアロアを傍目に、飛び出すネロ。
教会に駆け込み、鐘を鳴らす為頂上へ走る。
そしてネロは涙を流しながら鐘を鳴らした・・・