ミカと衝撃の再会を遂げた優・・・。
グレンはさっさと敵をころせというが、ミカに気づいた優に
そんな事は出来ない。
もちろんグレンはそんな事情を知らない！
とどめをささない優に代わってミカに攻撃をしかける！
しかしこれは決まらない！
敵陣に戻るミカ。
グレンに殴られる優。
シノアたちも優の行動に疑問を持つ。
優は敵の中に家族がいることを伝える・・・
「ミカ・・・ほんとにミカなんだ・・・」
涙を流す優。
「ゆ、優ちゃん・・・」
二人の再会を茶化すフェリド。
フェリドは優が人間どもに利用されていると囁く。
ミカはその言葉を信じ人間どもから優を救う決意を見せる。
フェリドはミカに更に囁く。
「でも彼も人間ですよ？人間は決して僕らの仲間にならない。
あっ！そーだ。クルルが君にしたように、僕が優ちゃんを吸血鬼にしてあげ」
フェリドが全てを言い切る前にミカはもの凄い形相でフェリドの首に手をかける。
「優ちゃんに手を出したらコロスぞ・・・！！おまえ！！」
「冗談ですよぉ・・・珍しく熱くなっちゃって・・・
ま、じゃあ手を貸してあげましょうか？
他の人間は僕が止めてあげるから、君は大切なお姫様を奪ってきなさいよ」
優ちゃん・・・仲間がいるんだ。
優しいもんね。でもだからこそ・・・
優しすぎるからこそ・・・騙される！！
人間どもは・・・仲間面しているそいつらは・・・
とても欲深いんだ！優ちゃん！
ミカは自分の血を剣に吸わせる。
フェリドも剣を抜き、臨戦態勢に。
優以外の人間をみなごろしにするつもりだ！
さらに悪いことに、敵の増援が三人・・・。
以前に優たちの前に立ちはだかった貴族・・・クローリーと二人の部下だ！
フェリドは君たちが来たらゲームセットだね、と言うと剣を鞘に納めた。
そして人間たちを家畜にしようと言い始めた！
「吸血鬼殲滅部隊家畜化計画」
「悪くないね」とクローリー。
貴族が増えたことで、
グレンは「終わりだ」と撤退を全員に指示する！
優はグレンに待ってくれと、あそこに俺の家族がいるんだと訴える！
「じゃあここで皆ゴロしにされりゃいーってのか！」
優を説得する与一たち。
総員陣形を保ちつつ撤退をはじめるが、敵も黙って見てるわけじゃない！
すぐにフェリドが回り込んでくる！
「逃がさないよーん！」
散開しろというグレンの言葉を無視し、フェリドに襲い掛かる優！
家族をころした張本人・・・優が怒るのも解らないでもない。
しかし怒りに身を任せた優の斬撃にキレはなく、
フェリドにはかすりもしない！
「クソガキが！！」
グレンがすぐさま援護にいく！！
しかしグレンも手負いのため、いつもの実力が発揮できない！
フェリドから手痛い反撃を喰らう！
グレンの救援に向かう仲間たちだが、敵もそれを黙ってみてはいない！
すぐさま邪魔に入る。
混戦の吸血鬼ＶＳ月鬼ノ組・・・与一は与一で敵の中に姉の仇を見つけ、
集中力が切れる！
フォローに回る君月！
こんなバラバラの状態じゃ勝ち目はない・・・！
グレンにとどめを刺そうとするフェリドに突進していく優！
だがあっさり攻撃はかわされ、あやうくグレンの首をはねるところだった！
その一瞬の隙をついてフェリドは優の背後に！！
「まずは君から味見」
優に食いつこうとするフェリド！！
その時だった！
ミカの斬撃がフェリドの右腕を吹き飛ばした！！
鬼の形相のミカ！
「あは！そんなに怒るなよ。可愛い冗談じゃないか」
ちぎれた腕をキャッチするフェリド。
余裕綽々だ。
「ミカ・・・」
優に近づくミカ。
優は腰砕けになってその場にしりもちをつく。
「優ちゃん。全部捨てて僕と逃げよう」
「はぁ！？逃げるってなんだよ！つーかお前なんであの吸血鬼といっしょに！」
「いいから！！」
お姫様抱っこで優を抱えて逃げるミカｗ
よそ見するシノアをクローリーは一発ｗ
なんだこれｗ
優はぐんぐん仲間たちと離れていく！
ちょっと待て！とミカに怒鳴る優！
「優ちゃんはあそこにいちゃダメなんだ！人間に利用される！だから！」
止まれというが止まらないミカを振りほどく優！
「人間に利用される・・・？なんだよそれ・・・お前は・・・」
「・・・」
後編につづく・・・
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